マッサージで癒す…手の力


手の力・・と言っても、筋トレでの、ごつい腕ではありません。


マッサージの心理的な効果は、様々に証明されています。
血中のコルチゾール(ストレスが高い時に上がる)や、心拍数、血圧、呼吸数などが、マッサージで安定する。
不安や抑うつが改善すると言われています。
転んで泣いている子供に「痛いの痛いのとんでけ~」も、おまじないだけではないようです。       
震災や事故など、突然の不幸で身内を失くした方に、お話を聴こうにも、難しいことがあります。

悲しみに打ちひしがれている人は、その苦しみをなかなか打ち明けられないこともあります。
その現実から、眼をそらしたい気持ちもあります。

そんな時は、 体をゆっくりとマッサージしてみてはどうでしょうか。
さする「手当て」で、副交感神経が優位になり、心身のリラックス効果があります。
さらに、支えてくれる人の気持ちも受けて、孤独感が癒され、抱えている苦悩が軽くなり、身体的な苦しさも軽くなるようです。
言葉や、文字だけではない、手や皮膚を通した、実際の感覚に癒されます。

看護師や介護士も、自然と手が背中にいきます。
もう、どうすることもできない時、辛い時、そっと、手を当てているしかない時がありますね。